世界のカジノ事情はどうなっているのか?大陸ごとに見るカジノの動向を調査
日本のカジノ合法化が話題に上がっていますが、そもそも日本以外の世界のカジノ事情はどうなっているのでしょうか?大陸ごとに、カジノの動向や実態を調査してみました。
まずは、カジノの歴史から紐解きましょう。
カジノはヨーロッパに起源を持つエンターテイメントです。ルイ15世が王座に君臨していた頃のフランスで、上流階級向け・庶民向けに分かれて賭博場が広まったとされています。
フランス革命によって王政が倒れると、賭博に対する制限が無くなったため、さらに一般に流行しました。しかし、総裁政府時代に賭博場を公認化することでコントロールしつつ、課税の対象にしました。なお、世界最古といわれるカジノは、イタリアにあるカジノ・ディ・ヴェネチアで、1638年にスタートしたといわれています。
世界一はやっぱり「アメリカ」
現在最もカジノが盛んなアメリカでは、1931年にネバダ州で合法化されたことから、その人気が拡大し始めました。ラスベガスがカジノを産業に発展し出したのは、1940年代に入ってからです。
1960年代後半から1970年代になると、アメリカのニュージャージ州・スペイン・オランダ・オーストラリア・ケニア・南アフリカ共和国・セネガルなどで合法化されました。今では、120カ国以上で合法化され、世界に2000以上のカジノ施設が存在します。それらは各地の観光資源や経済を支える産業として、大きな役割を果たしています。
近年、カジノの動向は大陸によって違いが出ています。(以下、すべて百万ドル単位)米国では、2005年に52,878のカジノ利用がありました。2014年は68,300で、ここ10年間で129%の成長率を記録しています。2008年(59,238)~2011年(58,030)の4年間はやや減少傾向に陥っていましたが、その後は人気が回復したと考えられます。
合法国の多いEMEAでは横ばい
EMEA地域(ヨーロッパ・中東・アフリカのこと)では、横ばいの成長が続いています。2005年に売上高は19,334でしたが、2014年は19,651を記録しました。2010年に過去10年で最低の16,186を記録した一方、これらの落ち込みは、2008年に発生したリーマンショックの影響が一因だともいわれています。EMEAでは、爆発的な上昇は見られないものの、市民のエンターテイメントとして、しっかり根付いているといえるでしょう。
中南米は、可能性がある市場
中南米では、わずかながら毎年カジノの発展が見受けられます。2005年306百万ドルの規模だったものが、2014年には776百万ドルになりました。その増加率は254%です。まだまだ、中南米全体に普及しているといえない利用額ですが、急激に流行りはじめているといっていいでしょう。
カジノオペレーターにとって、ブラジルは日本とならぶ世界に残された数少ない巨大未開拓市場である。日本を頻繁に訪れる海外オペレーター群が、揃ってブラジルに向かうとみられる。
アジア圏は、世界を牽引するカジノ市場
この10年間で、最もカジノ普及が進んだのはアジア太平洋地域でした。マカオやシンガポール、韓国、フィリピンの存在が、その発展を後押ししたといえます。2014年カジノ産業が生んだ資金額は62,927にも上り、10年前(2005年)と比べて5.76倍の規模になりました。未だ世界最大のカジノ規模を誇るのは米国ですが、アジア太平洋地域との差は、わずか5,373百万ドルです。これから数年の間に、アジア太平洋が最大のカジノ・マーケットになり、そのエンターテイメントを求めて、世界中から富裕層が集まることは間違いなさそうです。
日本はどうなっていくのか?
日本では、現在カジノ法案が国会で議論されています。東京オリンピックまでにカジノ施設を建設することは無理かもしれませんが、受け入れられるのも時間の問題でしょう。韓国は仁川だけでなく済州島など、カジノを利用できる地域の拡大を図っています。東アジアも、今後カジノ会社の一大マーケットとして注目を浴びそうです。
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