栄華は永遠では無く変化していくモノ。

国も人間も、ずっと同じまま続く事はありません。それは企業においても同じ事、常に変化が続き、持ち主である人間が変わる事で、そのサービスも変化し、名前まで変わってしまう事も沢山あります。

これは、どんな事においても必ず起こる事なのです。

特にイギリスは先日の国民投票で決まった「EU離脱」の影響も多くあり、様々な業種において、「企業再編」が行われる予想がありました。

オンラインギャンブル市場が再編される!?

2000年前後から活性化し始めた「オンラインギャンブル市場」も、業界としては、儲かっている部類ですが、この企業再編とは無関係ではありません。

7月には、世界三大ブックメーカーと言われる企業の内の、2位のラドブロークスが、3位のガラ・コーラル・グループを買収する形での合併を発表。

ラドブロークス(Ladbrokes)

提供サービス:ブックメーカー・オンラインカジノ・オンラインポーカー・ヴァーチャルスポーツ・ビンゴなど
1902年 創業の業界最古のブックメーカー!
あのスーザンボイルがアルバイトに応募した事でも有名!
2000以上の店舗!ヒルトングループが出資する上場企業!
1886年に創業した業界最古のブックメーカーです。信頼性は抜群でイギリス国内に2000以上の店舗を運営し、ヒルトングループが出資し、ロンドン株式市場にも上場する優良企業です。おもしろいベット企画を立案してくれるので、スポーツブック以外も楽しめます。日本語対応でないのが難点ですが、簡単な英語のみなので慣れれば、特に気にする事なく遊ぶ事ができます。

Coral(コーラル)

提供サービス:ブックメーカー・オンラインカジノ・ポーカー・宝くじなど
2005年10月にGala Groupがチャーターハウス社よりコーラル・ユーロベットを21億8千万にて買収。Gala Groupは英国内業界3位の賭博娯楽事業会社。

この業界の2位と3位の合併によって、世界最大のオンラインギャンブル企業の序列に変化が起きました。

業界シェア26%を締め、首位に君臨していたウィリアムヒルですが、ラドブロークスとコーラルが合併した事で、そのシェアは圧倒的な数字45%となり、世界最大のオンラインギャンブルグループが誕生しました。

英ブックメーカー(賭け屋)2位のラドブロ ークスは、株式交換を通じて同業3位のコーラル・グループを買収する ことで合意した。買収が実現すれば英ブックメーカー最大手となり、競 争が激化するオンライン業者に攻勢を仕掛ける。

ラドブロークスの24日の発表によれば、統合新会社ラドブローク ス・コーラルの年間純売上高は21億ポンド(約4030億円)となる。ラド ブロークスはコーラルの親会社であるプライベートエクイティ(PE、 未公開株)投資会社ガラ・コーラル・グループに新株を発行。ラドブロ ークス株主は統合新会社の株式51.75%を保有する。
Ladbrokes Plc agreed to buy Coral Group in a share-exchange deal to create the U.K.’s biggest betting-shop chain and fight back against a tide of online competition.
The combined business will be called Ladbrokes Coral Plc and will have annual net revenue of 2.1 billion pounds ($3.3 billion), Harrow, England-based Ladbrokes said Friday in a statement. Ladbrokes will issue new shares to the private-equity owners of Coral’s owner, Gala Coral Group, giving Ladbrokes investors about 51.75 percent of the enlarged company.

他にも、ブックメーカー企業同士の合併が。

先程の2社ほどのインパクトはありませんが、他にもベットフェア(Betfair Online Betting)とアイルランドのパディー・パワー(Paddy Power Sports)が合併を発表。

ベットフェア(Betfair Online Betting)

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パディー・パワー(Paddy Power Sports)

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首位を取り返す為か!?ウィリアムヒルに買収報道

この首位を陥落する前の段階として、2月にウィリアムヒルは、同じオンラインギャンブル(ブックメーカーとオンラインカジノ)を展開する「888ホールディングス」に対して、をTOB(株式公開買付)を実施しました。


当時の888ホールディングスの時価総額は、7億4400万ポンドでしたので、買収できると踏んでいたのですが、結果は失敗に終わりました。

今度は、逆に買収される側に!!!

2つが合併して追い抜かれた側は、抜き返す為にはどこかと組むしかありません。でも、今回はウィリアムヒルといえども逆の立場になる事に。

888とランク・グループが手を組んだ!

888とランク・グループが手を組んだ!

888とランクはウィリアム・ヒル株を1株につき364ペンスで買い取ることを提案。うち199ペンスを現金で支払い、残りについては、888とランクの合併により誕生する新会社ビッドコ(BidCo)の株式0.725株を割り当てるとしていた。これによりウィリアム・ヒルの株主はビッドコの株式44.6%を取得する計算。買収資金として、ビッドコによる22億ポンドの借り入れも想定されていた。

2月に買収を仕掛けれた「888ホールディングス」は、イギリスでカジノチェーンを展開するランク・グループと手を組み、ジャイアントキリングを仕掛けようとしています。

888側が提示した金額は、31億6,000万ポンド。

ウィリアムヒル側は、この金額を低すぎるとして拒否したので、すぐには進みませんが、いずれウィリアムヒルがどこかと手を組んで、首位に返り咲く作戦を立てているのは間違いなさそうです。

WilliamHill社のガレス・デービス会長(Gareth Davis)

WilliamHill社のガレス・デービス会長(Gareth Davis)

ウィリアム・ヒルのガレス・デービス会長はこの提案を「極めて日和見主義的」と一蹴。「わが社の真の価値を反映していない」とコメントしている。

ウィリアムヒル(WilliamHILL)

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888(888 Holdings)

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この記事を作成したキュレーター

かるちょ

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