2016年は、男子テニスの絶対王者であるノバク・ジョコビッチを、ATPワールドツアー・ファイナルでアンディ・マレーが下し初優勝。更に、シーズンを世界ランキング１位で終わり、ノバク・ジョコビッチが2014年7月7日から連続で守ってきた世界ランキング１位の座を奪還しました。
錦織圭やミロシュ・ラオニッチ、スタニスラス・ワウリンカといったＴＯＰ５の選手の成長が、圧倒的な強さだったジョコビッチに対して勝利する事も増え、名実共に新しい時代の到来を予感させるシーズンとなったと言えるでしょう。

まだ来年の話と思っている方も多いでしょうが、2017になると早々にテニスの４大大会の１つ「全豪オープン」が1月16日から始まります。当然、初のメジャー制覇に手がかかる実力を身につけている錦織圭の話題でメディアは持ちきりになるでしょう。

そんな情報が飽和状態になってからでは遅いのが、予想メディアでもあるブックメーカーです。オッズを公開しなければいけないので、ある意味どんなメディアよりも早く、情報を提供しているといえるブックメーカーのオッズは、公開された時点から、徐々にいろいろな情報に左右されオッズが変化します。サッカーのレスターシティの優勝で配当５０００倍を手にした方々は、開幕前の早い段階でベットしていたから奇跡を手にすることができました。2017年のテニス予想オッズも今ならまだ時間がある状態の良いオッズを早めに手に入れるチャンスです。

１番の注目が集まる、2017年の年間王者予想は僅差ではあるものの、ノバク・ジョコビッチが、現王者のアンディ・マレーからランキング１位を奪還する予想が人気となっています。ジョコビッチは、2011年に初の王者になってから、2012年にフェデラーに破れ陥落、その4ヶ月後に世界ランキング１位を奪取した実績があります。今回も実力が落ちたとは思えない状態ではあるので、2012年の再現がされると予想されています。

ワールドランキングのポイントでも、３位以下を大きく引き離している現状の通り、オッズでも３位以下は大きく間を空けています。日本の錦織圭は世界ランキング同様５位でオッズは２６倍となっています。

これはどう転ぶかなかなか予想しづらいですが、いわゆる身体を大きく、サーブスピードが早いプレイヤーがオッズを締めています。ですが、結局最多プレイヤーを選ぶので、強くないと試合数に違いが生じてきます。これを考えると、ラオニッチの３.２５倍やチリッチの２１倍が良い線といえるでしょう。

これは、予想に値するプレイヤー３名である、現王者アンディ・マレーと、２位ノバク・ジョコビッチ、史上最高のテニスプレーヤーと言われたロジャー・フェデラーの４大大会の勝利数予想オッズになります。

各予想を見ていると、やはりノバク・ジョコビッチがまだまだ世界最強プレイヤーであり、アンディ・マレーの年間王者は2016年だけの「フロック」の様な見方であると言えます。そして、４大大会の予想からは、新しい世代である錦織圭などの選手が台頭する予感がされていると言えるでしょう。

３名のグランドスラム勝者は何勝できるか？というオッズがついていましたが、まだ未勝利で今後の活躍が期待される日本の至宝「錦織圭」には、初タイトルを手に出来るか？というオッズが８倍で公開されています。オッズと期待値を考えると、ベットしても良さそうな気もしますね。

女子テニスの2017年の年間王者予想も、男子同様に現２位で終わったセリーナ・ウィリアムズが、１位のアンゲリク・ケルバーから王者を奪還するという予想がついています。セリーナ・ウィリアムズも、ジョコビッチ同様に連続で守ってきた世界ランキング１位の座を奪われたプレイヤーです。

年間王者予想は、セリーナ・ウィリアムズですが、４大大会では１勝に留まるというチグハグな予想となっています。ですが、ブックメーカーの参加者からすると、チグハグは狙い目と言えるかもしれません。

2017年の世界テニスは、男女ともに「奪還」と「新世代の躍動」がテーマになりそうな気がしますね。