世界最大規模の超巨大ランドカジノ「Casino de Montreal」

カジノ・ド・モントリオール(モンレアル賭博場)

カジノ・ド・モントリオール(モンレアル賭博場)

この「カジノ・ド・モントリオール(モンレアル賭博場)」は、1967年のモントリオール万国博覧会の為に作られた人工の島「ノートルダム島」の中にあります。もともとは、万博時に、ケベック・フランス館として利用されていた建物を使って1993年に営業開始されました。そんな流れがあり、英語圏のカナダにあるのに、「Casino de Montreal カジノ・ド・モントリオール(モンレアル賭博場)」というフランス語の言い方をしたり、カジノ内にあるスロットマシンにも、フランス語の表記がされていたりします。

世界的にも有名な建築物

世界的にも有名な建築物

この賭博場は、三棟の建物よりなる。二棟は、モントリオール万国博覧会の為に建てられた、フランスとケペックの仮設建築。一棟は賭博場が建てた別棟。本館は五階ある。
三千二百台以上のスロットマシンと百二十卓の賭博卓がある。四つの食堂と、四つの酒場と、演芸場、集会場と宴会場が各一カ所ある。窓が多く天井が低いことがそこはかとなく保守的ではない。
本館は吹き抜けが美しい

本館は吹き抜けが美しい

モントリオール万国博覧会の来客用に作られた島

モントリオール万国博覧会を開催するにあたり、セント・ローレンス川内に人工島としてできたのが「ノートルダム島」。

ノートルダム島

ノートルダム島

万博時のパビリオン毎に川で区切って作られているのがよくわかります。島の全周は、ジル・ヴィルヌーヴ・サーキット(Circuit Gilles Villeneuve)といって、F1のカナダグランプリ(Canadian Grand Prix)で利用されているコースになります。そして、真ん中にある、大きな建物が「カジノ・ド・モントリオール(モンレアル賭博場)」です。

万博の為に作られた人工の島。ビーチがあり、夏はウォータースポーツやサイクリング、冬はクロスカントリーやアイススケートなどアウトドア的遊びができる。また、 普段はサイクリングの道になっている モントリオールのF1のサーキットやカジノがあり、 観光地の一つです。F1がある時期は宿泊先を見つけるのも大変なようです。
1967年の万博の地図

1967年の万博の地図

13番の位置の「France's pavilion(フランス館)」に、「Now "Casino de Montreal"(現在、カジノ・ド・モントリオール)」と表記されています。

モントリオール万国博覧会(モントリオールはんこくはくらんかい、Expo 1967)は、1967年4月28日から10月27日までカナダ・モントリオールで開催された国際博覧会(第1種一般博)である。カナダ建国100周年記念として開催された。テーマは「人間とその世界」。62ヶ国が参加し、183日の会期で5,031万人が入場した。

カジノ内のゲーム数も凄すぎる!

万博で利用する建物は普通に考えてもかなりの大きさです。そこを使ったカジノですから、広さに応じて、ゲーム数が多くなるのは考えれば解る事。スロットマシンは3200台以上、テーブルゲームも120台という、とんでもない数が用意されています。

◎ 遊べるカジノゲーム(同種別ゲーム省略)
ブラックジャック(各種)
ルーレット(アメリカン・ヨーロピアン)
バカラ
ポーカー(各種)
クラップス
シックス・ボー
カジノ・ウォー
ホイール・オブ・フォーチュン
キノ
スロットマシン
ヴァーチャル競馬 など・・・

見ると少し違和感を感じる事がただ一つ。

「天井が低い・・・」

そうなんです。欠点という事ではありませんが、この「Casino de Montreal カジノ・ド・モントリオール(モンレアル賭博場)」は天井がかなり低めに作られています。万博の建物を転用したからなのか、ちょっと閉塞感があります。

天井の低い空間というのが理由かどうかは定かでありませんが、ケベック州の政府は、モントリオールカジノ内を禁煙とし、飲酒も禁止になりました。カジノ内が禁煙というのは、愛煙家には厳しいかもしれませんが、タバコを吸わない人にとっては、天井が低いと煙が籠もるので「禁煙」は助かりますね。

レストランやバーが4カ所もある!

レストランやバーが4カ所もある!

更に、カジノ内のレストランは4カ所。バーも4カ所という、他のカジノでは見られない広さを誇ります。

Casino de Montréal - YouTube

出典:YouTube

Casino de Montreal カジノ・ド・モントリオール(モンレアル賭博場)の紹介ムービー

スロットマシーンがフランス語!?

冒頭にも書きましたが、英語圏だと普通はモントリオールカジノという名前になりますが、フランス館を使って作ったカジノなので、カジノ・ド・モントリオールというフランス語の呼び方になっています。なので、スロットマシンも、フランス語で表記がされています。

例えば・・・

スロットマシーンは「machine a sous」となります。なんだかカッコイイですが、イマイチ伝わりにくい・・・。

スロットに書いてあるボタンもフランス語です。

回転(SPIN)は、TOURNER。
コインを1枚ベット(BET ONE)は、MISER UNE
コインを最大額賭ける(MAX BET)は、MISER MAX
コイン払い戻し(CASH OUT)は、RETRAIT CLIENT
キャンセル(CANCEL)は、ANNULER
クレジット(Credit)は、そのままCreditとなります。

初めて行く方は、覚えておきましょう!

高額当選を連発させた「キノ疑惑」がある。

有名なカジノには、高額賞金事件が付きものですが、カジノ・ド・モントリオールにもあります。ビンゴゲーム「キノ(Keno)」で、ダニエル・コリベーという方が、60万カナダドルも勝利しイカサマの疑いをかけられた。

キノ(Keno)で20個の数で19個を当てる

キノ(Keno)で20個の数で19個を当てる

1994年4月、ダニエル・コリベーがモンレアル賭博場のキノで60万カナダドル勝った。彼は、三度続けて20のうち19の数字を当てた。彼は、電子計算機と乱雑理論を用い数字順を預言したと、言い張った。その後、賭博場が不備のある電気擬似乱数発生機を用いていたため、数字順は予知しやすかったことがわかった。実際のところ、その電気キノは毎朝同じ種数を用いて初期化されていたので、毎日同じ数字順を発生していた。彼は疑いが晴れたので、賞金をもらった。

ランダムロジックのシステムの不備で、毎日同じ数字が発生していたという結果が笑えますが、逆に、この方しか当てる人がいなかった事が、カジノ側からすると幸運と言えますね。2016年にもなると、絶対に起きることのない事です。

Casino de Montreal 公式ウェブサイト

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この記事を作成したキュレーター

ルイ14世

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