どのカジノが同じグループ?マカオのカジノ経営権について知りたい!
マカオには2016年5月現在、30以上のカジノがあります。
同じポイントカードが使えるカジノがあるのはなんで?マカオに何度もカジノに行く人は気になる(かもしれない)マカオのカジノ経営権についてまとめてみました。
マカオのカジノ経営権は3社+サブライセンス3社=合計6社
マカオのカジノ経営権は
「SJM」(マカオ系):「MGM」(ラスベガス系)
「ギャラクシー」(香港系):「ヴェネチアン」「サンズ」(ラスベガス系)
「ウィン」(ラスベガス系):「メルコクラウン」(オーストラリア系)
の6社が持っています。
なぜ6社か、これにはワケがあります。
独占経営打開のため、外資カジノ企業を含めた3社に経営権を発給
カジノ王「スタンレー・ホー」の独占状態だったカジノ経営権が2001年末で満期になるのを境に、2002年はじめ、入札によって外資系の企業にも経営権を発給することになりました。
入札の結果、経営権の発給を受けたのはマカオ資本の「SJM」、香港資本の「ギャラクシー」、ラスベガス資本の「ウィン・リゾート・マカオ」です。「SJM」はスタンレー・ホーの企業です。
経営権が3社と言うのは、1986年に可決された法律にもとづいています。
各企業にはどんなカジノホテルがあるか見てみましょう。
老舗カジノを包括するSJMグループ
最も象徴的な「グランド・リスボア」や「リスボア」、「ソフィテル・マカオ(ポンテ16)」「ラルクマカオ」など
中国人狙い?な金ピカ&派手!が印象的なギャラクシーグループ
2011年開業の「ギャラクシー」、「スターワールド」など
ラグジュアリー感漂う「ウィン・リゾート・マカオ」
1つの経営権で「ウィン・マカオ」のみを経営
3社じゃ足りない?各社に1社ずつ、サブライセンスを発給
2002年12月マカオ政府とギャラクシーが会談し、締結した契約の内容を修正することを決定しました。その内容こそがサブライセンスを発行することでした。ギャラクシーのサブライセンスはラスベガス系の「ヴェネチアン」へ発給する流れになりました。
サブライセンスについては、ほかのライセンス保持者も同様に、SJMのサブライセンスで「MGM」、ウィンのサブライセンスで「メルコクラウン」に発給されました。
ギャラクシーのサブライセンスに「ヴェネチアン」(2002年末発給)
2004年にはヴェネチアンに先立ち、同グループの「サンズ」が開業しました。
外資系初のカジノが開業しました。サンズ・マカオはSJM系の老舗カジノとは違い、ラスベガススタイルのカジノで、当時マカオでは斬新的なカジノでした。
そして来場者は右肩上がりに増え続け、開業からわずか半年で建設にかかった投資資金を回収してしまいました。
もはやマカオでも「伝説」のように語り継がれているエピソード。
SJMのサブライセンスで「MGM」(2005年発給)
ウィン・リゾート・マカオのサブライセンスで「メルコクラウン」(2006年発給)
メルコ・クラウンの「シティ・オブ・ドリームス マカオ」。室内の水を使ったアクロバティックなショー「ザ・ハウス・オブ・ダンシングウォーター」が目玉。
ライセンスが満期を迎える前にカジノで儲けたい?マカオは建設ラッシュ!
「SJM」・「MGM」 2020年3月31日、「ウィン」 ・「メルコクラウン」 2022年6月26日、「ギャラクシー」・「ベネチアン/サンズ」 2022年6月26日、それぞれライセンスの満期を迎えます。
2013年、マカオ経済財政司の司長である譚伯源(フランシス・タム)氏によると
「2015年は(カジノのライセンスについて)再検討する適当な時期であり、これは公開入札、短期契約、新規契約の締結等を含め、ライセンスの継続する条件を決める予定。」と述べていますが、現在まだどうなるか見解は発表されていません。
そんな中、マカオは現在カジノの建設ラッシュです。ライセンスがあるうちに利益をえるためかもしれません。
「パリジャン」「ウィン・パレス」「MGMコタイ」「リスボア・パレス」と4つのカジノホテルが建設中です。オープンするのが楽しみですね。
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主にマカオのカジノやホテル、観光について書いてます。
1921年生まれの御年95歳、妻が4人、子供17人のカジノ王、スタンレー・ホー氏。