世界のカジノ王が日本に集結

昨年末に成立した「日本のカジノ法案」から先々の進展があまり聞かれなかった情報が徐々に前に進んでいる。 2017年2月21日・22日に香港の証券会社が東京で開いた機関投資家向けの説明会に、世界のカジノ王達が集結した。

日本でのIR(カジノを中心とした統合型リゾート)を展開する上で、最も重要なのは投資をしてくれる企業を集める事。各社のCEO達は、自身の企業が中心となり、大きな実りをもたらせる事を力説した。

究極のビジネスチャンスだ

ラスベガス・サンズCEO「Sheldon Adelson(シェルドン・アデルソン)」

ラスベガス・サンズCEO「Sheldon Adelson(シェルドン・アデルソン)」

アメリカのカジノ王としても知られるラスベガス・サンズの「Sheldon Adelson(シェルドン・アデルソン)会長兼最高経営責任者(CEO)」は、日本のIRは究極のビジネスチャンスだと話し、100億ドルの投資を検討しているとした。

日本に施設をつくるなら、ビジネス会議場やコンサート会場、買い物、レストランの娯楽エリアなどが大半を占め、賭博スペースは5%に満たないだろうと話した。賭博施設以外の事業の重要性を強調した。

日本はラスベガス以上のマーケットになり得る

MGMリゾーツCEO「James J. Murren(ジェームス・ムーレン)」

MGMリゾーツCEO「James J. Murren(ジェームス・ムーレン)」

ライオンのマークでお馴染みのMGMを展開するMGMリゾーツ・インターナショナルの「James J. Murren(ジェームス・ムーレン)会長兼最高経営責任者(CEO)」は、日本へのIR設立をする上での投資額は、100億ドルで、新しい雇用も6万人も創出できるとした。

「IRには大きな経済効果がある。多様性のある日本各地への観光の玄関口になる」
日本ではギャンブル依存症や犯罪の増加などに対する懸念から、反対論も根強い。ムーレン氏は「平均的な日本人はIRがどのようなものかまだ理解していない」とし、まずは正確な情報の提供に努めると述べた。 

投資額に上限を設けるつもりはない

メルコ・クラウン・エンターテインメント会長「ローレンス・ホー(lawrence Ho)」

メルコ・クラウン・エンターテインメント会長「ローレンス・ホー(lawrence Ho)」

マカオのカジノ王スタンレー・ホーの息子である、メルコ・クラウン・エンターテインメントの「ローレンス・ホー(lawrence Ho)会長」は、日本市場の可能性を無限大だと評し、上限を決めず必要な額を投資していく事を名言した。

競合他社が見積もる金額を超えても投資する意欲があるかとの問いに対し「もちろんだ。このチャンスに値段を付けるのは不可能だ」と述べた。
「何年ものロビー活動がついに実になった。この機会は無限大だ。我々は勝つためには必要なものは何でも費やす」と語り、関心のある都市として大阪を挙げ、投資額については「現段階では上限を決めない」としながら「必要な金額は投資していく」と意欲を見せた。

運営会社の株式の40〜60%保有を視野

ハードロックカフェCEO「ジェームズ・アレン(JIM ALLEN)」

ハードロックカフェCEO「ジェームズ・アレン(JIM ALLEN)」

アメリカ大統領ドナルド・トランプのカジノの賭博場担当としてキャリアを積み、現在ハード・ロック・カフェ・インターナショナルCEOを務める「ジェームズ・アレン(JIM ALLEN)最高経営責任者(CEO)」は、日本支社のCEOにサンズ・チャイナの社長を務めたエドワード・トレーシー氏を起用。日本でIRを設立した際は、運営会社の株式40〜60%を保有すると名言した。

「レンジとして40─60%の出資比率を考えている。協業することになるパートナーも、投資家としてお金を出すというだけでなく、互いに関係を築き、(事業に)参画・運営することが大事だと考えている」

開業時期は2020年ではなく「2022年」

これまでの流れでは、2020年に開催される東京オリンピックに向けて、エンターテイメント施設の充実という観点からも、カジノを含む施設が重要とされていましたが、やはり既に3年を切っている状態では、大型のIR施設の建設には間に合うはずがありません。

4社のカジノ王達が同じく口にする開業時期は「2022年」。

これまでの世界の流れでもオリンピックが終わった後に、景気が上がっていかないのは明らか。 2022年に世界最先端のカジノ施設が日本の各所に誕生するのなら、オリンピックの余韻を引き継いで、世界の観光都市として名前を売っていく、良いイベントになるのではと予想される。

世界的にもカジノを含むエンタメ産業を成功させる場所として残っているのは、日本とブラジル以外には見当たらない。その1つである日本がカジノ法案を成立させたのだから、世界中の投資マネーが流れ込んでくる事は間違いない。

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