テニスの世界四大大会の１つ、全仏オープンが2016年5月22日から6月5日までの日程で開催されています。

全仏オープンの特徴といえば、テニスの四大大会で唯一、赤土（クレー）のコートで試合が行われる点にあります。クレーコートでは、芝のコートと違い、ボールのスピードが落ちるため、ラリーが続きやすい傾向にあり、技術力など、いつもの大会とは違った展開になる事が多くあります。

この全仏オープンの、赤土がかなりの波乱を巻き起こすのです。なぜなら、どれだけ強いプレイヤーも、クレーコートでは弱くなったり、普段それほどでも無い選手が、クレーコートだと強かったりと、これまでにも「クレーコートのスペシャリスト」が波乱を巻き起こすのが、この全仏オープンと言われてきています。

そして、何度も四大大会を制している、史上最高のテニスプレーヤーと言われている「ロジャー・フェデラー（Roger Federer）」でさえも、赤土の全仏オープンでは１勝しかできていません。更に、年齢からか、2016年の全仏オープンは欠場する事に･･･。

そんな最強プレイヤーも勝てない全仏を制している「クレーコートのスペシャリスト」が、クレーコート最高勝率を誇り、全仏オープン９勝。キャリアグランドスラム、キャリアゴールデンスラムも果たした「ラファエル・ナダル（Rafael Nadal）」です。最近調子を落としているとはいえ、優勝候補である事は間違い無いでしょう。

この全仏オープンで間違い無く優勝候補と言えるのが、日本の錦織圭でしょう。ここ最近のクレーコートでの安定した強さと、勝利数を考えると、ナダルの次のクレーコートのスペシャリストは、錦織になるのでは･･･。と思われるほどです。

錦織本人も、クレーコートでのプレーに満足しているようです。

トーナメント表を見ると、第５シードの錦織圭は、順当に行けば、準々決勝で、第２シードのアンディ・マレーと戦い、準決勝では、昨年の王者スタン・ワウリンカ、決勝では、ラファエル・ナダルとノバク・ジョコビッチの勝者と対戦する事が予想できる。

これまでの芝の大会で考えると、準々決勝のアンディ・マレーに勝てるかどうかが厳しい所ですし、ノバク・ジョコビッチの強さを考えると、勝つのは難しいと思いますが、クレーコートでは違います！

ブックメーカー、ウィリアムヒルが予想してい優勝予想オッズは、とても順当な結果になっています。（順当というのは、芝の大会と同じ選手に人気が集まっているという事。）

だからこそ、波乱が起きる赤土の全仏オープンは、ブックメーカー参加者には狙い目だと言えます。なんてったって、いつでも最強のノバク・ジョコビッチが１度も勝った事がない大会。でも、優勝予想オッズは１位なのですから･･･。

錦織圭の１７倍が獲れる可能性は、いつもとは比較にならないぐらい、高いと思われます。

→ 最新のオッズは公式ウェブサイトのテニス欄でご覧いただけます。

オッズは、１度も優勝していないジョコビッチが1.73倍という優勝確定の様なオッズ。そして、安定して強いマレーと、赤土の王者ナダルが5.5倍。昨年の王者ワウリンカが11倍。それに次ぐ５番人気が錦織圭の17倍となっています。

今大会の注目ポイントは、この２点でしょう！