「残されたカードが10（絵札を含む）とAが多くなれば、プレイヤーにとって有利となります。逆に、2～6の低いカードが多ければ、ディーラーがバースト（22以上）する確率が減るので、プレイヤーにとって不利となる。ですから、シャッフル後、0からスタートして2～6のカードが開かれたら＋1、10～Aのカードなら－1と増減を繰り返して、規定値（仮にカードを6デッキ使用していれば＋16）に達したときにベット額を上げて利益を最大化します」

またこの事件が発覚して以来、ラスベガスのカジノでは毎年MITの新入生の写真を入手するようになる。

ラスベガスのハード・ロック・ホテルのカジノでブラックジャックを楽しんでいたベン・アフレックが、カードカウンティングをしていたとして同カジノから永久追放されたとTMZ.comが報じた。

　ハイローラー用のブラックジャック・テーブルにいたベンの勝率に気づいた警備員は、「あなたはうますぎる」とコメントし、同カジノでブラックジャックをすることを禁止したという。Us Weeklyによると、ほかのゲームで楽しむのは構わないと警備員は言っていたらしいため、永久追放ではないのかもしれない。

ある新聞によれば、アフレックはこの事件について否定的であり、カジノの反応を批判している。「ゲームを学んで、まともなブラックジャック・プレイヤーになろうと、ある程度時間をかけたんだ。なのに、いったんうまくなったら、カジノはブラックジャックをプレイしないでくれと僕に言う…ゲームが上手になるのがカジノのルールに反するというのは、何かを示しているはずだよね。」

カード・カウンティングは違法ではないが、カジノにはどのゲームからどのプレイヤーを追放してもいいという権利がある。そして、プレイヤーが好結果を出すと、この権利を行使することはよく知られている。当時の報道は、アフレックがカジノから追い出されたことをほのめかしていた。実際は、カジノのスタッフが、カード・カウンティングの能力が影響しないであろうゲームへと、彼を誘導しようとしたのである。「あなたにブラックジャックをプレイしていただくことはできません。でも、ここには十三張 (シーサンチャン) もあるのですが?」と、カジノのマネージャーは話したとされている。

ベンは今までにも芸能人チャリティカジノ大会などに出場したり、2001年にはブラック・ジャックで80万ドル（8000万円）儲けたことなどでも話題になったが、出入り禁止処分になったと伝えられたことで波紋を呼んでいる。